【コラム】「どうしてこんなに時間がかかるの?」外壁塗装の長い工期に隠された「待つ」という重要工程
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【コラム】「どうしてこんなに時間がかかるの?」外壁塗装の長い工期に隠された「待つ」という重要工程
日成建装の佐藤です。こんにちは♪
外壁塗装の見積りや工程表を見て、
「色を塗るだけなのにどうしてこんなに日程が必要なの?」と
疑問に思われたことはありませんか?
「1ヵ月近く足場があるなんて生活しにくい」
「洗濯物をベランダで乾かしたい」
「何も気兼ねなく過ごしたい」
というお気持ちはよく分かります。
しかし、ここで知っておいていただきたい大切な事があります。
外壁塗装とは、単に「色を塗って綺麗に見せること」ではありません。
「建物を守る強固な膜(家の鎧)を作ること」なのです。
この「膜」を正しく作り上げるためには、
「塗る時間」と同じ位「待つ(乾燥させる)時間」が大切になってきます。
「塗料」が「塗膜」に変わる仕組み
缶に入っている液体(塗料)は、壁に塗られた後、
水分や溶剤が完全に抜けて固まることで、
初めて雨風や紫外線から家を守る「塗膜(とまく)」に進化します。
これは専門用語で「硬化乾燥」と呼ばれます。
表面が乾いたように見えても、内部までしっかり固まるには
一定の「乾燥の待ち時間(工程間隔時間)」が絶対に欠かせません。
なぜ「待つ」ことを省いてはいけないのか?
もし工期を急ぐあまり、半乾きの状態で
次の色を塗り重ねてしまったらどうなるでしょうか。
- ◎密着不良: 接着剤の役割をする下塗りが固まっていないと、
- 上の塗料がしっかりくっつきません。
- また2回塗りや3回塗りでも上の塗料が下の層と混ざり合ってしまったり、
- 逆に接着を邪魔したりして、結合が不完全になります。
- ◎層間剥離:上記のように密着不良が起きると
- わずか1〜2年で塗装がペリペリと剥がれ落ちてしまいます。
◎ピンホールの発生:下の層から抜けようとした溶剤が、
上の層を突き破って外に出てしまうため、
針で突いたような小さな穴が無数に開きます。
これを「ピンホール」といいます。
見た目が悪くなる上、そこから雨水が入り込むため、
せっかく塗装をしたのに防水性能がなくなってしまいます。
つまり、「待ち時間を削る」ことは、家の寿命を削ることに直結するのです。
また塗料の密着には湿度や気温も大きく関係してきます。
- 湿度が85%以上: 空気が水分で満杯のため、塗料の中の水分が外に出ていけません。
- 気温が5度以下: 樹脂の動きが鈍くなり、塗料の化学反応がストップしてしまいます。
工程表を見て「今日は何もしない日」があったり、
「今日は塗れそうなのに職人さんが塗らないと判断した日」があることは
家を永く強く守るための「熟成期間」だと捉えてみてください。
料理で言えば、味がしっかり染み込むのを待つ時間。
ネイルなら、重ね塗りする前に次の色と混ざらない様に乾かす時間。
「早く終わること」よりも、「正しく待つこと」を大切に。
そのじっくりかけた待ち時間こそ、大切なわが家を何年も長持ちさせてくれる、
一番の秘訣となる事でしょう。
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