千葉県市原市、埼玉県越谷市の屋根塗装・外壁塗装会社
"№1プレミアム無機塗料KFワールドセラ 認定施工店"日成建装です。
日成建装です。こんにちは(^^)/
マンションの外壁で多く使われているタイルですが、「うちのマンションは外壁タイル仕上げだからメンテナンスは必要ない」とお考えのオーナー様は多いのではないでしょうか?
ですが、経年劣化や温度変化による膨張や収縮などの影響でタイルが浮くことがあります。
そしてそれを長年放置してしまうと「タイルの剥落」に繋がります。
毎年、外壁タイルの落下事故が多発しており、過去には落下したタイルが通行人に当たり死亡事故に至ったケースもあります。
このような場合、事故の責任はマンションの所有者の方が負うことになる為、そのような事故が起こらないようにする為にも早めの外壁タイルの打診調査・落下対策補修を行う必要があります。
特にマンションのような人が多く集まる場所では落下物による被害を未然に防ぐことが最優先です。
今回のコラムではマンションのタイルの浮きの原因や対処法についてお話していきます。
☆タイルの浮き・剥落してしまう原因
外壁タイルが浮いてしまう原因は、外壁タイルと下地の密着が弱まり、タイルが壁面から剥がれかけている状態です。
なぜ密着が弱まるのかというと...
・経年劣化
築年数とともにタイルを接着しているモルタルや接着剤が紫外線・雨風・温度変化などで粘着力の低下や、モルタルにひび割れが生じることによりタイルが下地から離れて弱まり剥がれて浮きが発生し落下につながります。
・四季による温度変化
日本には四季があり季節によって温度も変わってきます。
さらには昼夜でも温度が変わる為、この温度変化によってタイルや下地のコンクリートが膨張・収縮を繰り返し接着部分にストレスを与えタイルの浮きに繋がります。
・湿気・雨水
湿気や雨水などが劣化している目地から侵入することによりモルタルが水分を吸収し乾燥・収縮を繰り返し内部からタイルの剥がれを誘発することもあります。
☆既存タイルの調査・報告義務
建築基準法第十二条によってマンション等の所有者は、定期的に有資格者によるタイルの状態を調査し、その結果を特定行政庁に報告する義務があります。
なお、調査は2~3年毎に「目視及び部分打診調査」
10年毎に「全面打診調査」等を行うことと規定されています。
このため10年毎の全面調査ではマンションに足場を設置する必要があり、このタイミングで対策工事を行うことをお薦めしています。
☆外壁タイル浮きの調査方法
外壁タイルの浮きは目視では分かりにくい為、まずは信頼できる業者さんに調査をしてもらうことをお薦めします。
一般的なタイルの浮き調査は金属棒でタイルを叩いて音の違いから浮き箇所を特定する打診調査というものがあります。
ただし、音だけで調査する為、熟練された技術が必要になります。
☆タイルの浮き補修
タイルの浮きが発覚しましたら早急な補修・修繕が必要です。
放置すればするほどタイルが浮き剥落してしまったり、さらには雨漏りなどの深刻な問題に繋がるかもしれません。
タイルの浮きの程度や範囲などの状態によって最適な方法で補修してもらえるよう信頼できる業者さんにお願いすることが1番です。
↓代表的な補修方法
「ピンニング工法」はタイルに小さい穴を空け、エポキシ樹脂を注入し、ピンで固定する方法です。
既存のタイルをそのまま生かすことが出来る上、コスト・工期が抑えられ軽度の浮きの補修に適しています。以前に出しているコラムで詳しくお話していますので詳しく見たい方は下記のリンクからご覧ください。
「張り替え工法(部分張り替え)」は浮いてしまっているタイルを撤去し、下地処理ご、新しいタイルを貼りつける工法です。
浮きや剥離が酷く、ピンニング工法では対応出来ない場合に行います。
下記に簡単な施工例をご紹介します。
①浮いてしまっているタイルとその周辺を電動カッターで切断します。
②タイルとモルタルを撤去します。
③下地の汚れや粉塵を清掃して取り除きます。
④下地調整後、新しいタイルをはりつけます。
⑤タイルが固まるまで養生で押えます。
⑥目地材を充填して拭き取ります。
タイル張り替え完了です✨
「樹脂注入工法」はタイルの隙間からエポキシ樹脂を注入し接着する簡易補修です。
応急的な補修になるので再発リスクも高く根本的な解決にはなりません。
長くなりましたが、マンションの外壁タイルはメンテナンス不要と思い放置してしまうと、タイルの浮きや落下に繋がります。
タイルが落下してしまうと建物の美観を損ねてしまい資産価値の低下に繋がります。
さらには落下してしまったタイルが歩行者や車両にぶつかり大きな事故になってしまった場合、マンションの所有者が責任を負うことになり重大な問題となります。
そうならない為にも早期・定期的な点検、補修が必要不可欠なのです。